最終更新日:2009/7/12
すいかのひとりごと
2009年
7月8日()
久しぶりに日本酒の店に行きました。
四谷三丁目の「和食と日本の酒 四谷三丁目 旬酒場  日がさ雨がさ」長い名前だな(笑)。

ネットで友人が検索した13軒(笑)からの厳選のお店。長野県出身のマスターセレクトの日本酒・焼酎・梅酒などが勢揃い。

男四人で4時間半ほど飲んで、約30,000円。
四谷三丁目にしてはちょいと高いかな。

雑居ビルの上、板張りの床に靴を脱いであがります。
つまみは、そう多くないですね。あんまり覚えてないなあ・・・。

酒は泡盛の「松藤」が美味かったですね。
『しめに、がつんと来る“ジン”みたいなやつください』とのわがままな注文で出て来たお酒。なかなかいい酒で、オーダー通りの感じでした。
結局皆で一杯ずつ(私は2杯)いただきました。

帰りしな大将に「近くじゃないので、なかなか来れないですね」というと「2・3ヶ月に1回でも来てくださいよ」との弁。なかなか、酒飲みをくすぐる言葉です。

再訪して、四谷のリストにいれましょうかね。
2009年
5月3日()

 「キヨシローが死んだっていうのに」

キヨシローが死んだっていうのに、

キヨシローがこの世から、いなくなっちまったっていうのに、

キヨシローの唄がもう二度と聴けなくなっちまったっていうのに、

街の雑踏は、昨日と変わりなく、

歩く人たちも、そんなことは無かったかのように、行き来している。

 

ストリートミュージシャンたちは、おかまい無しに自分の唄を唄うだけ。

キヨシローを、RCを、一曲でも唄ってみろよ。昨日のことなんだぜ、まさか忌野清志郎を知らない訳じゃないよな。

 

本屋の「音楽」コーナーも、何の変化も見られず、キヨシローの唄の弾き語り本もほかの本に混ざって棚に並べられたままだ。

 

黄色いレコードショップには、かろうじて、店の隅っこに急ごしらえのテーブルがもうけられ、古ぼけたDVDプレーヤーが昨年の「完全復活祭」の映像を流している。

その映像に目を止める人は、ごくわずかで、若いカップルがそれに見入っている俺と、キヨシローの唄う姿を不思議そうに眺めている。

画面の脇にある「冥福を祈ります」という小さなポップを、30代の男性がひとり、ちらちらとみながらテーブルに雑に並べられたCDを手に取っている。

君もキヨシローのファンだね。そうだよな、昨日死んだばかりだっていうのに、この扱いの小ささは何なんだ。
街が、店がどう扱ってるか、気になるよな、そんな奴がもっといると思って来てみたんだ。

 

キヨシローが死んだんだぜ。

もう新曲が聴けないんだぜ、RCサクセションのナンバーだって今の彼の口からはもう流れてこないんだぜ。

 

これでいいのかよ。日本一のロッカー、いやソウルマン忌野清志郎が亡くなった翌日だってのに。昨日だぜ。

 

街なかは、平然と、その知らせが無かったかのようにゴールデンウィークの一日を演じている。

 

そこに身を投じられない自分がいます。

まだ心の整理がついていません。まだ心がどこかに行ってしまったようで、胸にポッカリ穴があいたままです。

「ポッカリ穴があいた」なんてフレーズ、昔から知っていました。

でも、ほんとに、ポッカリ穴があいた、っていう表現がそのとおりなんて、この歳になるまで感じたことがありませんでした。

 

俺に、もう少し時間をください。

まだ、あなたの死が受け入れられません。

誰かに話せば、もう少し落ち着けるのか、それとも泣き出してしまうのか、わかりません。

 

もう少し、このままでその知らせを受け止めさせてください。

 

2009年5月3日午後6時
廣崎雅之

2009年
5月2日(土)
忌野清志郎 オフィシャルサイト「地味変」に掲載された『訃報』